◆労働相談活動

 非正規雇用で働く方からの労働相談を受け付けています。主として賃金関係の相談に乗っています。賃上げの相談はもちろん、15分単位での切り捨てや着替え時間への不払いなど賃金不払いにかかわる相談にも対応します。

 ご相談のメールをいただいたのち、必要に応じて、電話や対面での相談も行います。

 また、通常の労働相談のほか、労働相談ホットラインを開催して、集中的に相談を受け付けることもあります。

 非正規春闘実行委員会は全国各地の労働組合から構成されており、勤務地にかかわりなくどこからでも相談いただけます(労働相談はこちらから)。



◆企業との交渉

ご相談をいただいたうえ、ご希望される場合には、勤務先企業との賃上げ交渉のサポートをします。

 具体的には、勤務先企業への要求内容(たとえば、時給○○円の賃上げ、1分単位での賃金支払い)を文書にまとめます。そして、職場で一緒に活動してくれる人を募ります(難しい場合には、おひとりから始めることも可能です)。

 準備ができたら、勤務先企業に対して、組合加入通知書と要求書(団体交渉申入書)を送付します。その後、労働組合(ユニオン)と会社との間で団体交渉を行います。団体交渉には労働組合員として参加してもらうことになります。交渉において、現場で働く人の意見・主張は重要な意味を持ちます。

 団体交渉での会社側の回答が納得のいくものであれば、交渉妥結(労働協約の締結)となります。


◆宣伝活動

 同じ職場・会社で働く人からの協力・理解を得るために、要求内容や交渉状況について情報発信をします。同僚にとって共感できる要求であれば、労働組合(ユニオン)で一緒に活動してくれる仲間が集まる可能性もあります。

また、会社や交渉の状況に応じて、広く社会にも情報発信をします。インフレのなか、賃上げの必要性は政府や経済界でさえも認めるところです。非正規労働者を低賃金で働かせることや賃上げに応じないことは、企業の社会的責任を果たしているとはいえません。賃上げ要求を行う労働組合(ユニオン)への社会的共感を背景に、企業との交渉を進めていきます。

 具体的には、ホームページやブログ・SNSでの発信、マスコミを通じた情報発信などを行います。昨年、賃上げを実現したABCマートやスシロー、かつやなどでは、交渉の状況が大きくマスコミに報じられていました。社会的な注目は、賃上げ実現の「追い風」になります。



◆ストライキ

 交渉だけでは解決できない場合、ストライキを行うこともあります。職場でまとまってストライキを行うことができるのが一番効果的ですが、一人や数人であってもストライキを行うことには効果があります。

 ストライキを打ってまで要求するということは、それだけ労働者の要求への意志が強いことを会社に示すことができますし、社会からの注目を集めることにもつながります。

近年では、日本でもストライキへの理解が深まっています。昨年は西武そごうやジェットスターのストライキがありました。長年、低賃金に抑えられている非正規雇用労働者が賃上げを求めてストライキを行うことには正当性がありますから、共感・支持も集まりやすいです。

実際、昨年は、ABCマートやベイシア、スシローなどでストライキを行いましたが、テレビや新聞で取り上げられるなど大きな反響があり、ストライキの後に賃上げ回答を得ることができました。


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